ガツンとくるやつ、ください。

新作・旧作・ジャンル問わず。海外映画が好き。作品により多少のネタバレ含みます。

ラ・ヨローナ 〜泣く女~

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ラ・ヨローナ ~泣く女~ (2019 アメリカ) The Curse of La Llorona


1970年代のロサンゼルスで不可解な子供連れ去り事件が頻発します。もしやこれは ”泣き声を聞いた子どもが必ず連れ去られてしまう” という「ラ・ヨローナ」の呪いなのか。
児童相談所に勤めるシングルマザーの主人公がその真相を追います。彼女の子供たちが危ない!!
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子供に門限を守らせるための文句として語られる、メキシコなど中南米に伝わる都市伝説 ラ・ヨローナ。
日本でも水木しげるの「妖怪大図鑑」の中に”泣き婆” というのがあって、泣き婆に泣かれた家の者は近いうちに死ぬらしいのですが、まあ昔から人の死と泣くことはセットみたいなもんですから、いろんな国で泣き女伝説が作られたのでありましょう。いずれにしても甚だ迷惑なお化けであります。

死んだ我が子を探して泣いている成仏できない母親、と言うとすごく可哀想ですけれど、ヨローナさんはちょっと身勝手すぎますね。
浮気して自分を捨てた旦那を苦しめるために我が子を殺して自分も死ぬとは何たることか。そんなことしたってクズみたいな旦那は屁とも思わんですよ。サクッと旦那殺せばいいじゃない(そういうことじゃない)。
まあとにかく、どんな理由であれ子供を手にかけるというのが許せないのであります。子供を巻き込むな、死ぬならてめぇ一人で死ねと言いたいよオレはね!!

ええと、また熱くなりすぎて肝心の映画の話をしていませんね。要は「ヨローナさんは子供さらいをやめて成仏してくれるか」というお話です。頼んでもダメなので悪魔祓いみたいなことをします。
ジェームズ・ワンの『死霊館』シリーズということで、ペレス神父が出てたりアナベルちゃんがチラッと映ったりしてひゃっほうであります。
時系列としては『死霊館 エンフィールド事件』の前ですかね。ヨローナさんに我が子を狙われた主人公が教会へ相談に行き、そこでペレス神父が明言こそしないものの ウォーレン夫妻について触れる場面があります。

本作では、ウォーレン夫妻を待つ余裕がないので(たぶん) 神父を辞めた呪術師にお願いします。登場したときから胡散臭い呪術師ですが、意外に頑張ってくれて良かったですねえ。
ときどき「ジャジャーン!」って言うの、まさかギャグじゃないよねと思ったけれどギャグでしたね。ああいうくだらない、もとい遊び心のある演出こそジェームズ・ワンのお手の物、やっぱりあの人たちは相当楽しんで映画作ってるんだなあというのがよくわかります。

主人公のリンダ・カーデリーニもさることながら、ヨローナさんを演じたマリソル・ラミレスが素晴らしく良かったです。
毎日4時間かけてメイクをし衣装を着て、本物のお化けとしておどろおどろしい演技をする。CGでは出せないリアルな迫力と怖さがあります。死霊館スタッフのこうした手を抜かないやり方もわたしは好きですね。
怖さに関しては、ハードルを上げすぎたせいか思ったほどではありませんでしたが、それでも”子供がお化けにさらわれて溺死させられる” こと自体が恐ろしいので、ホラー映画としては十分見応えのある作品だと思います。


 

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