ガツンとくるやつ、ください。

新作・旧作・ジャンル問わず。海外映画が好き。作品により多少のネタバレ含みます。

スノーピアサー

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スノーピアサー (2013) Snowpiercer / 설국열차


韓国の鬼才、ポン・ジュノ監督がフランスの有名なコミックをハリウッドで映画化したよ!!というすごい触れ込みのせいで、逆に眉唾ものに思えて食指が動かなかったこの映画。
「グエムル」もそうだったけれど、どうせ安っぽい漫画チックな作品じゃろう、と観もしないで勝手な思い込みをしていた自分がなんと愚かで情けないことよ。ちょっと今から穴掘ってきます。

というわけで本作は、環境破壊で冷凍庫みたいになった近未来の地球で、生き残った人間たちが乗っている列車の中で巻き起こる騒動のお話です。騒動というか反乱ですね。
何より面白いのは、格差社会の上下がそのまま列車の前後に置きかえられていることです。最後尾はスラムで、貧乏人が奴隷のような扱いを受けています。真っ黒い四角い寒天みたいなものが食事です。材料はね、うあああああああ!!

で、スラムのリーダーであるクリス・エヴァンスが貧乏人たちを率いて富裕層の奴らを倒すべく、さながら革命軍のように前へ前へと進んでいきます。
お話は単純だけれど、一つ一つのシーンがとにかく魅力的でよろしい。狭い列車内という限られたスペースを逆手に取ったような迫力ある画とか、戦うシーンをスローモーションで見せるとかね、演出の仕方がとっても上手いんです。斧をがんがん振り回しながら殺し合うとこなんか、韓国映画らしくていいですね。

登場人物も非常に個性的でしてね、ティルダ・スウィントンがめたくそ面白すぎて、何回でも出てきてほしくなります。

ソン・ガンホに至っては言わずもがな、ちょっとイッちゃってる感じさいこうでした。あ、娘役は「グエムル」でも娘だったあの子ですね。さいこう。

発想はいいのに脚本や演出がずさんで大コケするSF映画が多い中、想像をはるかに超える面白さで娯楽活劇の真髄を見せつけるとは。やはりポン・ジュノ監督の天才ぶりには突出したものがあるなあ、と唸りまくりでした。
ちなみに製作には「オールド・ボーイ」「お嬢さん」のパク・チャヌク監督も名を連ねております。まさに鬼に金棒、でありますね。


 

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  • 発売日: 2014/06/27
  • メディア: Blu-ray