ガツンとくるやつ、ください。

新作・旧作・ジャンル問わず。海外映画が好き。作品により多少のネタバレ含みます。

プロミスト・ランド

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プロミスト・ランド (2012年 アメリカ) Promised Land


普通の展開と思いきや終盤でひっくり返されてマジかよ!ってなります。


田舎者をだまくらかすなんてチョロいもんだぜと言いはしないが若干思ってるかもしれない、大手エネルギー会社の買収担当コンビ。
仕事は仕事と割り切るがらっぱちのスー(フランシス・マクドーマンド)に対し、情に絆されやすい“真面目でいい人“ のスティーヴ(マット・デイモン)という二人の対比が面白いですね。

『グッドウィルハンティング』のガス・ヴァン・サント監督らしく、登場人物たちの人間臭さというか味わいというか、そのへんはよく描かれていて印象に残ります。
次世代燃料の天然ガスに絡めて環境問題を提示しつつ、はたらくおじさん(おばさん)物語でもあり、道徳とは何ぞや正義とは何ぞやを観る者に考えさせる部分もあり、と至極真っ当な社会派ドラマですけれど、決して重たい話ではありません。

てかスティーヴと女教師のラブロマンス、あれ必要ですかね。バーで一目惚れするあたりはまあいいとして、あのオナゴで本当によろしいか?ちゃんと本性見極めたんか?・・・そこに愛はあるんか?と小一時間マット・デイモンを問い詰めたくなりましたけどね、ぼくは。

後半、スティーヴの変わり身の早さに嘘くささすら感じてしまいましたが、スティーヴにとってはあれで良かったのでしょう。彼は独り者で生き方の選択肢がまだまだあるから。でも家庭持ちだったらそう簡単にはいきません。
スーが最後に「仕事よ」と言ったように、嫌だなおかしいなと思いながらも、家族を養うためにその仕事を続けるしかない場合だってあるわけです。現実としてね。
スティーヴのように何かのきっかけで人生の岐路に立たされたとき、「いま何を優先すべきか」は人それぞれだと思います。そしてそれは誰かの正義や価値観で良いとか悪いとか言えるものではない。

というわけで要はあれだ、四の五の言わずに己の心の声を素直に聞けっつーことだ。そういうことでいいんだろ、いいんだよな? なあ母さん(投げやり)。



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  • 発売日: 2015/03/03
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