ガツンとくるやつ、ください。

新作・旧作・ジャンル問わず。海外映画が好き。作品により多少のネタバレ含みます。

パーフェクト・センス

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パーフェクト・センス (2011) Perfect Sense


ユアン・マクレガーご自慢のお尻とエヴァ・グリーンご自慢のおっぱいが見れてひゃっほいです。ユアンのイヤンも見えたよね、ね、絶対見えたよね。

まあそれはともかく、本作は、謎の感染症で嗅覚・味覚・聴覚・視覚・触覚の順に五感が消えていくというね、掃いて捨てるほどあるパンデミック映画の中でひときわ異色を放つ作品となっています。

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突然泣き出したあとに嗅覚がなくなるとか、突然怒り狂ったあとに聴覚がなくなるとか、五感が失われるときには必ず感情があって、これが一番のポイントかと思います。

わたしたちは何かを見て、聴いて、食べて、触ってと、五感をフル活用しながら生活しています。

そしてそこから美しいとか好きだとかムカつくとか色んな感情が引き出されるわけですが、五感が失われるということは日常が失われるということであり、そこで初めて「当たり前のこと」の大切さに気付きます。と同時に、人の感情がいかに外的なものに影響され囚われているかを知ります。


そうした「気付き」を、ユアン・マクレガーとエヴァ・グリーンの恋物語にうまく重ね合わせ、工夫しながら生きようとする人間の姿を描いているのが非常に叙情的でいいですね。決して悲観的でも破滅的でもない。

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ここで「いや現実的には云々かんぬん」と突っ込むのは野暮というものです。

たとえ何が起きようと、命が尽きるまではどうにかして生きなければならないのだからね。

もし自分がそうなったらどうするのかはわからないけれど、とにかく勘と想像力をはたらかせるしかないのかな。


五感の話だけあって、映像や演出にも細かい工夫がなされていていいですね。

カメラがぶれる、無音が続く、観客だけに聞こえる音、全体的に抑えた色彩の中で際立つ明と喑。作品そのものの繊細さを感じます。エヴァ・グリーンのナレーションでお話が進んでいくのもわかりやすくていい。

「センス」という言葉には、感覚のほかにも認識とか思慮、気付き、といった色んな意味がありますね。
映画を観終わったとき、あらためて「パーフェクト・センス」というタイトルの奥深さを感じました。つけた人は天才か。タイトルに関してはね、もうアカデミー賞あげます!!

 

パーフェクト・センス [Blu-ray]

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  • 発売日: 2012/05/02
  • メディア: Blu-ray