ガツンとくるやつ、ください。

新作・旧作・ジャンル問わず。海外映画が好き。作品により多少のネタバレ含みます。

ライリー・ノース 復讐の女神 / なめてた主婦が強かった

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ライリー・ノース 復讐の女神 (2018年 アメリカ) Peppermint


ギャング絡みのトラブルに巻き込まれ、と言うよりほぼギャングの勘違いにより襲撃され、夫と娘は目の前で死に 自身も生死の境をさまよった主人公ライリー。
いざ裁判になってみると、警察には内通者がいて 犯人たちもギャングのボスも腐った司法のせいで無罪放免となる。怒りまくるライリーは精神病院送りにされそうになったところで遂にブチ切れ、脱走して5年間行方をくらましたのち殺人マシンとなって舞い戻ってきます。

そしてここから冒頭の処刑シーンを含めたノンストップバイオレンス復讐劇が繰り広げられるわけですが、まあこのお母ちゃんの強いこと強いこと。
5年間どこでどんな修行をしたか知りませんが、下っ端の雑魚どもに用はねぇとばかりにサクサク始末。
ギャングのクソどもちょこちょこ出てくるんじゃねぇよ、なんなら一個連隊まとめてかかってきやがれコノヤロウ!! と見てるこっちも何人KILLしたかわからんくらいバッタバッタと鮮やかに敵を倒していくんですねえ。
柔術にハンドガンに軍用ライフルに華麗なナイフさばき、チミは女版ジョン・ウィックか。

で、これだけだと復讐心に取り憑かれた殺人マシンが大暴れしてる単純なバイオレンス映画で終わってしまうわけですが、わたしがいいなあと思ったのは ライリーが決して最強でも無双でもないということであります。
いや確かに強いんですけれど、彼女自身も刺されたりボコられたりしてかなりの痛手を受けている。それでも精神力の強さでもって命ある限り敵に向かっていくんですね。

またライリーは母親ですから子供だけは何があっても守ろうとする。
そのせいで隙をつかれて万事休す、という場面もあり、復讐心と母性を上手く絡めたお話になっているなあと思うわけです。

わたしはこういうリベンジ映画も大好物なんですが、必ず聞こえてくるのが「暴力で復讐するのは結局犯罪だ」「復讐は新たな復讐を生むだけで意味がない」「(殺された人は)復讐なんて望んでいない」なんていうクソリプ真面目なご意見ですね。
もちろんその通りですよ、現実にはそんなことが許されてはなりません。

でもね、法があてにならないどころか司法そのものがポンコツだったり腐敗してたらどうですか。悪い奴は野放しにされ何もなかったように幸せに暮らし、やられたほうはバカ扱いされて社会の隅で小さくなって泣き寝入りですか。実際にそういう人々がいるんですよ、この日本でもね。


前にも書きましたけどわたしはこの点に関してはアレな思考ですのでね、娘に何かあれば迷うことなくライリーになるね。
法が無慈悲と言うならこちらも無慈悲で行こうじゃないか。ライリー、オレを弟子にしてくれ!!

というわけで、綺麗事や道徳的な教訓は別の映画でやってくれたらよろしい。
とにかくここでは40代半ばとは思えないジェニファー・ガーナーの鍛え上げたボディーと全身全霊のキレキレアクションを楽しむ。深いことは考えない。それでいいと思いますよ。
テンポもいいし 総じて面白かったです。

ちなみに原題の『Peppermint』は ライリーの娘の大好物だったペパーミントアイスから取ったのでしょうね。
ライリーがペパーミント味のお菓子を口にするたび娘の姿がフラッシュバックして涙ぐむ、そんな切ないシーンにもぐっときます。