ガツンとくるやつ、ください。

新作・旧作・ジャンル問わず。海外映画が好き。作品により多少のネタバレ含みます。

ロスト・アイズ

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ロスト・アイズ (2011年 スペイン) LOS OJOS DE JULIA / JULIA’S EYES


双子の姉の死は自殺なんかじゃない ──。先天的な目の病気で視力を失いつつあるヒロインが、事の真相を探るうち自分にも姉と同じ運命が降りかかっていることを知り恐怖のズンドコに。
「永遠のこどもたち」のギレルモ・デル・トロ率いるスタッフが結集し作り上げたサスペンススリラー。これまた多彩な要素がてんこ盛り。

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主人公フリアを演じる名女優ベレン・ルエダ。「ロスト・ボディ」「ロスト・フロア」そして本作「ロスト・アイズ」で主演をつとめていますが、これ別にスペイン発のロストシリーズとかではありません。床が無くなるとか目が無くなるとかそういうことでもないですよ。

わたしが思うに、スペインのサスペンス映画の魅力というのはまず奥行きのある映像美、そしてお話の中に常に現実と向き合って生きなければならない我々人間の運命を、生々しくまたミステリアスに描いていることであります。
愛はもちろん、病気や身内の死、孤独感や疎外感、はたまた夫婦や親子の問題、隣人関係、事件に巻き込まれることなど実に様々な要素があるわけですが、それらをこれでもかとぶっ込んできます。

それぞれの要素にインパクトがあるので、途中でこれはサスペンスなのかホラーなのか愛の話なのかよくわからなくなってきて、一体何が言いたいんだこの映画はと思っていたら、ラストで色んなシーンが走馬灯のごとく蘇り「はわわわっ!」となって良くも悪くも心の奥底をえぐられるような、上手く説明できませんけどまあそういことです。
ちなみにスペインはエログロ規制が比較的緩いので、わりと過激な描写が特徴でもありますね。だから余計に面白い。

っと、本作のお話を全然してないことにいま気付きました。これね、全くの白紙状態で観たほうが絶対いいやつです(疲れてきたからもう書きたくないとかじゃないっすよ、ええ)。冒頭で書いたことだけで十分じゃないかしらん。
時系列に惑わされるとかは全然なくて、起きてることが順序よく進みます。言い換えればわかりやすい、悪く言えば捻りがない。
それでもお話は非常にミステリアスでハラハラドキドキの連続ですので、主人公と一緒に息を潜めたり手に汗握ったりして恐怖を体感することができます。まさかのどんでん返しもちゃんと用意してありますのでね、サスペンス好きのそこの奥様、観て損はございませんことよ。

いやー、それにしてもベレン・ルエダは本当にいい女だなあー (ジジイか)。


 

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  • 発売日: 2014/09/03
  • メディア: DVD