ガツンとくるやつ、ください。

新作・旧作・ジャンル問わず。海外映画が好き。作品により多少のネタバレ含みます。

ハウンター

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ハウンター (2013年 カナダ) HAUNTER


タイトルがまんま『ハウンター(幽霊) 』なので、かわい子ちゃんが幽霊屋敷でビビりまくる話かと思いきや、主役が幽霊だったというのが斬新でした。しかも自分が幽霊だと気付いていない (途中で全てを悟ります)。

主人公のリサ(アビゲイル・ブレスリン)は、ある日自分と家族がある特定の一日を繰り返していることに気付きます。それは彼女の16歳の誕生日の前日。
勘のいい人なら何となく察するかもしれませんが、実はリサの家族は全員死んでいます。

なんだよネタバレじゃん、と言われるかもしれませんが、本作のキモはそこではなくて、なんで幽霊が無限ループにはまってるのかというところなんですねえ。

リサが自分は死んでるんだと気付いたとき、劇中では「目覚めた・起きた」と表現されています。

そして実はこの家にはリサに目覚められては困る人物(地縛霊)がいて、リサが無限ループの真相を調べ始めるとあの手この手で妨害してきます。このへんはハラハラドキドキで面白いですよ。

 

リサがウィジャ盤を使って生きている人(いま現在その家に住んでいる人)とコンタクトをとるというのも面白いし、悪い地縛霊から生きている人を救おうと奔走する姿もいい。
臆病で非力だった少女が勇敢になっていくのを見ていると、思わず頑張れ頑張れと応援したくなります。幽霊なのに。

というわけで、つまりは幽霊VS幽霊 の対決バトゥです。
彼らは過去の人間ですから、冒頭から描かれるリサとその家族の暮らしは言ってみればパラレルワールドです。そしてあくまでも幽霊たちを主体に、生きている人をチラチラっと絡めながら一人の少女の成長する姿を描きます。幽霊だけど。

ジャンルとしてはSFホラーなんでしょうけれど、サスペンスでもありハートフルな要素もあり、よく考えられたお話なのではないかなあと思います。ホラー映画は怖くて観れないという人でも大丈夫ですよこれは、たぶん。

あまり期待してなかったぶんなかなかの掘り出し物だったなあ。わたしはこういうの好きです。
いやー、幽霊の世界もいろいろ大変だ。

 

 

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