ガツンとくるやつ、ください。

新作・旧作・ジャンル問わず。海外映画が好き。作品により多少のネタバレ含みます。

魂のゆくえ

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魂のゆくえ (2017年 アメリカ) First Reformed


『タクシードライバー』の牧師編みたいな感じで観たらいいんでないの、たぶん。


・あの『タクシードライバー』の脚本を書いたポール・シュレイダー監督が構想50年の末に完成させた渾身作!
・イーサン・ホーク史上最高とも言われる、魂が震えるような名演!

と聞いたからには、イーサンスキーとしては何がなんでも観らにゃならんと鼻息荒くドキドキムネムネでDVDを借りてきたべるこです。こんぬつわ。


ざっくり言いますとこの映画は、自分の教会が環境汚染の元凶である企業からの献金で運営されていることを知ったトラー牧師の顛末を描いた作品です。
なんと言ってもイーサン・ホークの聖衣姿が似合いすぎて最高です(そこ?)。

で、それはいいんですが、環境問題と宗教を絡めてきた時点で正直わたしには難しいというかコメントしづらいというか、誤解を恐れずに言うと「いろいろ言うても世の中金やんけ」と思ってしまうわけです。

実際どうですか、教会でも福祉施設(例えばね)でも、寄付がなければまともに運営できません。仮にそのお金が汚い(いろんな意味で)お金であっても、それで救われる人たちがいるとしたら、寄付なんていらねえと突っぱねることはできないと思うのですよ。

まあそのあたりでトラー牧師も悩み葛藤するわけなんですけどね。だからといって教会で自爆テロを起こしていいってことにはなりません。決して。

トラー牧師の信仰心を揺らがせた環境活動家についても、もうこの人はわけがわかりません。ちょっとこういう過激な人たちの思考にはついていけないので細かいことは書きませんけれど、この人のある行動のせいでトラー牧師に変な使命感みたいなものが生まれてしまったのかなあと思ったりします。

つまり要するにだ、トラー牧師は真面目すぎたが故におかしくなって魂がどっか行っちゃったってことでいいんですよね?
なんだよ全然理解できてないじゃんと思われそうですが、ええ理解できてませんよ。逆に完全に理解できたという方はぜひご教示ください。

イーサン・ホークのしゃがれ声と眉間の深い縦じわ、そして抑えに抑えた「静の演技」には見惚れるほど惹き込まれます。

現実なのか今際の際の幻なのかわからないまま、突然ブツッと切れるラストがまた良かったですねえ。
まあわたしが思うにきっとあれはアレだね(なんだよ)。ちゃんとヒントがあるもん。

 

魂のゆくえ ブルーレイ+DVD [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2019/10/23
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