ガツンとくるやつ、ください。

新作・旧作・ジャンル問わず。海外映画が好き。作品により多少のネタバレ含みます。

親愛なるきみへ / 「すぐに会おうね」と君は言った

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親愛なるきみへ (2010年 アメリカ) Dear John / 監督:ラッセ・ハルストレム


陸軍特殊部隊のジョンと大学生のサヴァナは故郷での休暇中偶然の出会いにより恋に落ちる。

それぞれが戻るまでの2週間を楽しく過ごした二人は、あと1年だけ我慢すればずっと一緒に過ごせるようになると信じて 手紙をやりとりしながら愛を深めていくのだが・・・

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うん、悪くない。悪くないけど期待したほどには刺さらねぇ!!
いや別に貶すわけじゃなく、役者も素晴らしいしプロットもいいと思うんだけど、わたし個人の視点から言えば終盤がダメ。


いつになく厳しいことを書くので この映画を好きな人は読まないでね。あくまでわたしの感想だから。チャニング・テイタム大好きなので本当は褒めたいんだよ… (´・_・`)

 

 

 


さて、冒頭からジョンの “いい人” 感全開です。
陸軍特殊部隊なので腕っぷしは強いが優しくてお人好しでハンサムなのに奥手、という彼氏にするにはもってこいのナイスガイ。さいこうだな、うちの娘と付き合ってくれ!!

彼女のサヴァナもいい子です。こちらは積極的なタイプなのでジョンとのバランスが上手いこととれている。

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隣人ティムの自閉症の息子アランをとても可愛がっていたり、ジョンの自閉症気味の父親に対しても理解を見せるなど弱者を思う気持ちは人一倍強い。相手の心を汲み取って対応できる能力もある。


そんな女性だからこそ、終盤のサヴァナの選択にガッカリするというか裏切られた感というか 「いくらなんでもそんな自己犠牲の精神おかしくね? ジョンに対する愛ってその程度だったのかい?」と苦々しい思いにかられたわけです。

でもそこは想定内。戦争が絡んだ恋愛映画では戦地からなかなか帰ってこない恋人や夫を待ちくたびれた女性がほかの男とくっつくなんてのはよくある話で、実際そんなことも多かった。

 

※「Dear John」というのは女性からの別れの手紙のことを指すそうです。


婚期を逃すからと無理やり親から結婚させられた女性だっていたのだし、そこは一概に女性だけを責めることはできないのですよね。

 

 

で、結局どこが良くなかったかと言うと、終盤で「隣人ティムが実は末期のがんで、一人残されるアランの面倒をサヴァナにみてもらう算段だった」という話が唐突に出てきたこと。

ティムがサヴァナに好意を持っていることは最初からわかっていたので、ああちゃんと “三角関係” という恋愛映画のオモシロ要素を踏まえているな、と思って観ていたところにまさかの病気で死ぬ説ってのがね、出来すぎと言うより ジョンのいい人イメージを強調するためだけの「取ってつけた話 」にしか思えなかったんですよね。

なのでその後のジョンの行動を見てると、いい人どころかちょっとバカなんじゃないのと思ってしまう。

任務地での同僚たちとの関わりの中でジョンの人柄を際立たせるとか ほかに描き方はあったろうに、いくらなんでもあれはないだろうと。
ラストはたぶんハッピーエンドと解していいんだろうけど、中盤までいい感じだっただけになんだか冷めちゃった。

ただ、ジョンと父親との話はすごく良かった。話の流れを作る要素として自閉症を取り入れたのもいい。ジョンが臨終間際の父親に手紙を読んでやるシーンは胸にぐっときましたよね。

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先程書いたとおり実は深い意味を持つ『Dear Jhon』をタイトル(原題)にもってきたのも素晴らしいし、良いところはたくさんあるのに 観終わって「うーんなんだかなぁ」とモヤモヤ感が拭えなかったというこの残念極まりなさよ。終盤の作り方によっては秀作になったかもしれないと思うと非常にもったいない。
でもチャニング・テイタムがかっこいいからまぁいいか、なんて思ったり思わなかったり。

ってことで この映画好きな人ほんとごめん。胸キュンした乙女たちもごめん。
おばさんにはいまいち刺さらなかっただけだから。てへ。

 

 

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  • 発売日: 2012/12/04
  • メディア: DVD