ガツンとくるやつ、ください。

新作・旧作・ジャンル問わず。海外映画が好き。作品により多少のネタバレ含みます。

ブラック・クランズマン

f:id:madamkakikaki:20200822132249j:image

ブラック・クランズマン (2018年 アメリカ) BlacKkKlansman


黒人警官が白人のレイシストになりすましてKKKに潜入するお話。実話だというから驚き。
すごく面白いけど、よく考えたら笑ってばかりもいられない問題であります。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

タイトルの『ブラック・クランズマン』は、ブラック(黒人)と KKK(クー・クラックス・クラン) を合わせた造語だそうです。KKKとはアメリカの白人至上主義団体の名称で、頭から三角頭巾をすっぽりかぶった白装束姿が有名ですね。
そんなKKKに黒人警官が潜入捜査官として潜り込むなど到底無理なわけですが、電話でのやり取りは黒人警官のロン(ジョン・デヴィッド・ワシントン)、実際に接触するのは白人警官のフリップ(アダム・ドライバー)という二人一役で、KKKの最高幹部まで見事にだまくらかしてしまいます。


当時、と言っても1970年代初めです。電話一本で信じ込むとは相手はバカなのかなと思ったりもしましたが、それだけロンやフリップの演技が上手くて機転がきいていたんでしょう。
観てるこちらもいつバレるかとヒヤヒヤしますけれど、なんかもう色々可笑しくて最後まで楽しかったですねえ。

とにかく警察もKKKも登場人物みんなクセが強くてさいこう。個人的にツボったのは、ロンとフリップの上司の巡査長(ケン・ガリート)でして、ロンがなりすまし電話かけてる横で必死に笑いをこらえてる姿が超面白いんです。

f:id:madamkakikaki:20200901220056j:image

この電話のシーンはすごく面白いのでわたしもニヤニヤしながら観てたんですけど、やり取りにバカウケした巡査長がブーッ!とコーヒー吹いたときにはたまらず爆笑。あの巡査長すげぇ好き。オレも巡査長の部下になりたいとまじで思ったですよ。

あ、主役の二人を差し置いて巡査長の話に熱が入ってしまいましたね。とにかく一人一人語りたいほど皆さんクセがすごいということですよ。ようあれだけ揃えたな。そういえばロンの同僚にブシェミに似てる人いるなーと思ったらご兄弟でした。
コメディでスカッと終わると思いきやラストで現代の出来事を痛烈に批判してくるあたり、さすがは人種差別問題に鋭く切り込んでくるスパイク・リー監督らしいなあと思います。

KKKやらネオナチやらけしからん、と思いますけれど、差別なんてのはわたしたちのごくごく身近なところにいくらでもあるわけです。本作でもロンの同僚に一人ちょうムカつく奴がおりますけどね、あいつマジで引っぱたきたいわ。
学校、職場、地域、狭い身内のあいだで悪びれもせず行われている差別が一番恐ろしいのかもしれない。観終わってつくづくそう思いました。

 

 

ブラック・クランズマン ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

ブラック・クランズマン ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]