ガツンとくるやつ、ください。

新作・旧作・ジャンル問わず。海外映画が好き。作品により多少のネタバレ含みます。

Be With You ~いま、会いにゆきます

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Be With You ~いま、会いにゆきます (2018) 지금 만나러 갑니다 / Be With You


梅雨という名の列車に乗って、君は僕に会いに来た───。
2004年に竹内結子と中村獅童の主演で映画化された市川拓司のベストセラー小説を韓国で再映画化。韓国らしいオリジナル要素をふんだんに盛り込んだ、笑って泣ける珠玉のラブストーリー。たいへん素晴らしい出来栄えです。あっぱれ。

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僕と幼い息子に「雨が降る日にまた戻ってくる」という信じ難い約束を残してこの世を去った君。それから一年後の梅雨が始まったある日、僕らの前に君は現れた。以前と変わりない美しい姿で。
僕は、君と再び恋に落ちた。

いやー思い出しますな、あの映画からもう15年も経つんですねえ。
亡くなった奥さんが一年後の梅雨の日に現れて梅雨が明ける前に消えてしまうという、お化けでも幻覚でもタイムスリップでもない不思議なファンタジーと愛のお話に日本中のおなごが号泣しましたね。もちろんわたしも観ましたよ。いい映画でした。
で、そのいい映画に韓流マジックがかかるとどうなるでしょう、こうなりました。

まず日本版では大人になった息子が登場するシーンから始まりますが、韓国版では最後にそれを持ってきました。これはね、すごくいい構成ですよ。がっつり泣かせたあとに一度笑わせ、ほっこり笑顔で観客を送り出してくれます。
そして何より日本版と違うのは「重くない」ということ。残された側(夫と息子)からの目線だけではなくてね、特に後半ですけれども、奥さんからの目線で語られるシーンが増えます。このことで映画全体が明るさと優しさで包まれます。

また二人の馴れ初めである高校~大学時代のストーリー、これもかなり面白いです。これってコメディ映画だったっけと思うようなギャグシーンがいくつもあります。
高校時代の回想シーンは別の若い俳優が演じていますが、ソ・ジソプの役の子はよく似てて違和感なかったのがこれまた良かったですね。
とにかく主役からチョイ役まで実力派キャスト揃い踏み、それでいて「俳優のための映画」になっていないのがすごいなあと思います。びっくりするようなカメオ出演もたまらんですね。

原作者の市川拓司氏は、公式サイトで「この物語の主人公のモデルは作者であるぼく自身です。そしてヒロインのモデルはぼくの母親と奥さん。
医者から「生めばあなたの命は保証できない」と告げられたのに、それでも産院を変えてまでして母がぼくをこの世に迎え入れてくれたこと。
様々な不具合を抱えたぼくが、奥さんとの付き合いを諦め離れようとしたのに、それでも彼女から会いに来てくれたこと。
そのふたつの「決意」がこの物語の核となっています。おそらく真実ゆえの強さなのでしょう。」と述べておられます。

そんな市川氏の思いがこもったこの映画は、世の全てのお母さんそして奥さんに捧げられた愛と感謝のメッセージのような気がします。
お話は日本版で知ってるし十分泣けたから、と言って本作を観ないのは非常にもったいない。ワシ冒頭のペンギンの絵本のシーンからウルウルきてたまらんかったですよ。
や、本当に良かった。何度でも観たくなる映画です。


 

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  • 発売日: 2019/09/06
  • メディア: DVD