ガツンとくるやつ、ください。

新作・旧作・ジャンル問わず。海外映画が好き。作品により多少のネタバレ含みます。

暁に祈れ

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暁に祈れ (2018年 アメリカ・イギリス・中国・フランス) A Prayer Before Dawn


ドラッグに溺れたイギリス人ボクサーがタイの刑務所で地獄の洗礼を受けたという実話。映画のラストで、本作の主人公であり原作者のビリー・ムーア氏が、面会に来る父親役でチラッと出ています。

刑務所が出てくる映画はいろいろ観てきましたけど、まあこのタイの刑務所の恐ろしいこと、恐ろしいこと。
古参の囚人が新人をいびるとか弱いやつはおかまを掘られるとか(!) 看守を金で買収するとかは普通ですが (普通って言っちゃいかんのだけれど)、何を置いても囚人たちのビジュアルが凄まじすぎてタマが縮み上がる思いがしましたよぼくは。

しかも殆どが元囚人の皆さんというからまたすごいよね。

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そういや房長のケンを演じたパンヤ・イムアンパイ、授賞式で号泣してたのが印象的でしたけど、あのあと服役中の薬物使用か何かがバレてまた刑務所に戻っちゃったという笑えないオチがあります。

まあそれは別の話として、キミたちマジでやってない?ほんとはマジだろと思うほどリアルで残酷で痛々しいシーンてんこ盛りで疲れました。

 

主演のジョー・コールは、ちょっと前に『きみへの距離、1万キロ』で見ましたけれど、あの頼りなさげな非モテ男がこんなになるのかとびっくりするほど鍛えていてかっこよかったです。ムエタイも相当練習したんだろうなあ。

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後半は完全にスポ根だしハンディカメラの映像で酔いそうになるし、ついてこれる奴だけついてこいと言わんばかり。幸いわたしはボクシングやらプロレス好きの夫のせいでああいうのは見慣れてますけれど、きつい人にはきついかもしれません。
いずれにしてもタイの刑務所にだけは入りたくないです。あれ裁判とかまともにやってないんでねぇの。

あ、一つ言い忘れてた。タイトルの『A Prayer Before Dawn』を『暁に祈れ』と訳したひと天才ですね。久しぶりに素晴らしい邦題を見ました。
映画そのものも良かったです。疲れたけど。



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