ガツンとくるやつ、ください。

新作・旧作・ジャンル問わず。海外映画が好き。作品により多少のネタバレ含みます。

21グラム / ドナーを探しただけなのに

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21グラム (2003年 アメリカ) 21 Grams



ショーン・ペンです。
ベニチオ・デル・トロです。
ナオミ・ワッツです。
そしてシャルロット・ゲンズブールです。
いやー豪華だな!!相変わらずナオミ・ワッツはいい脱ぎっぷりだなぁおい! (そこじゃない)

「移植された心臓」を巡って出会うはずのなかった3人の男女の運命が思いもよらぬ結末へと導かれる。これは運命のいたずらかそれとも自業自得か、はたまた最初からこうなると決まっていたのか。
覆水盆に返らず、巻き戻しのきかない人生でやれることはこの二つ・・・再生か、停止か。そう、俺か、俺以外か。(by ローランド) 

 


というわけで、結局誰が一番悪いのかと考えながら観ていたんですけれど、絶対にこの人!と思える人物はいませんでした。


・交通事故を起こし人を死なせてしまった前科持ち男ジャック(ベニチオ・デル・トロ)

・心臓をくれたドナーを探偵まで使って突き止めた身勝手男ポール(ショーン・ペン)

・亡き夫の心臓が移植された男とは知らずポールと恋仲になったヤク中女クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)


立場も違えば苦しみも違う、それぞれに責められるべき点はあっても皆さん悪人じゃないわけです。本作のお話に関してはね。

ジャックがあの時浮かれて運転していなければ、ポールが心臓くれた人を探そうなんて思わなければ、クリスティーナがしつこく声をかけてくるポールにうて合わなければ。
日常においてわたしたちは何かと「たられば」を口にしますけれど、誰が何をしようとどうにもならないことって沢山あるんですよね。


人生なんて、もっと言えば運命なんてなったごとです。そりゃたまに劇的ビフォーアフターもあるかもしれないけれど、往々にしてわたしたちは「まあ仕方ないよねぇ」なんて言いながら日々暮らしているのですよね。

映画を観すすめていると、登場人物たちの悲しみや憎しみや後悔 そしてどうしようもない痛みがですね、これでもかというほど組んずほぐれつしながらわたしの荒んだ心を揺さぶるわけですよ。
自分や他人を恨んだところでどうにもならない、諦めるべきときは諦め 許すべきときは許しながら先に進みなさい。命ある限り人生は続くのだからと・・・


ってうるせぇな、そんな簡単に諦めたり許したりできるほどオレは出来た人間じゃないんだよ。ただ忘れっぽいから大して引きずることなくぬれーっと生きてるだけなんだよ。
ん? てことは結果オーライなんじゃね? ね、そうだよねママン! わすれることはいいことだ (但し例外あり)。

 

人が死ぬと21g 体重が軽くなるので「魂」の重さと言われていることから付けられたタイトル『21グラム』ですが、かっる!命の重さが21グラムてかっる!! (物理的にね)

そんなわけで、21グラムどころか21トンぐらいに重く考えさせられるお話でありました。
時系列がしつこいほどあっち飛びこっち飛びするので「え? え?」となる部分もありますけど、心情描写を際立たせるための技法としては上手くいってるんではないかなと思います。

やっぱりデルトロさんの目力にはしびれますね。こっち見ないでおくれよ死んじまう。


 

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  • 出版社/メーカー: ギャガ・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2014/03/28
  • メディア: DVD